9月の感染症情報|はせがわ小児科 京都市上京区 千本一条

感染症情報

9月の感染症情報

2025年09月01日現在の感染症情報

熱中症

 9月になっても酷暑が続いており、注意喚起のため再掲載します。炎天下で大量に汗をかきすぎると、体の水分や塩分が失われ、体温調節がうまくできなくなるのが熱中症です。乳幼児は自分で自らの体調の変化を訴えられず、屋外で遊んでいると夢中になり、身体に異変が起きていても気づきません。したがって、異変がないか、周囲の大人が気にかける必要があります。
 子どもが元気がない、活気がなくなってきている場合、軽い熱中症の可能性があります。衣類を緩め、涼しいところに頭を低くした状態で寝かせます。太い血管のある「わきの下」や「首」などを氷で冷やしたり、冷たい濡れタオルで身体を拭きます。
 塩分・糖分が含まれたイオン飲料を、こまめに少しずつ飲ませましょう。睡眠がとれているのにあくびをしていたり、汗を大量にかいていたりする時は、注意が必要です。だるさ、吐き気程度であれば、イオン飲料を与えてみて、飲めれば様子を見る、飲めなければ病院を受診。応答ないなど、少しでも意識状態がおかしければためらわずに救急車を呼びましょう。一刻を争う状態と考えてください。

新型コロナ感染症

 新型コロナウイルスの新たな変異株ニンバスが、この夏増加しつつあります。のどをカミソリで切られたような痛みがあるのが特徴と報道されています。当院でも成人を中心に新型コロナ患者が増えていますが、そのような咽頭痛の訴えはまだ見られません。学校が始まり小児にも流行広がることが予想されますが、症状的には「カゼ」と変わりは無く、手洗い、うがい、人混みでのマスク着用の基本的な対策を忘れず行ってください。

インフルエンザ

 近隣の小学校で、夏休み明けと同時に学校単位で集団発生しています。インフルエンザは冬の病気という概念はすでに薄れてきているようです。コロナと異なりインフルエンザは治療薬が誰にでも使用できます。予防法はコロナと同じで、これが一番重要です。