11月の感染症情報|はせがわ小児科 京都市上京区 千本一条

感染症情報

11月の感染症情報

2025年11月04日現在の感染症情報

インフルエンザ

 インフルエンザの児が徐々に増えてきている印象です。10月からインフルエンザ予防接種が当院でも始まっていますが、ワクチンで確実に予防できるわけではありませんが、重症化予防には効果があります。乳幼児ではインフルエンザ脳症が一番恐ろしい合併症ですが、これを防ぐ方法はインフルエンザにかからないことのみです。一般的な予防法はコロナと同じで、これが一番重要です。 

新型コロナ感染症

 新型コロナウイルス感染症は、大流行は見られなくなりましたが常に一定数の患者が来院します。成人では発熱のない例が多く、咳や咽頭痛の風邪症状で受診されますが、迅速検査をしてはじめてコロナと診断できることが多いです。学校が始まりましたが今のところ小児の流行は見られていません。症状的には「カゼ」と変わりは無く、手洗い、うがい、人混みでのマスク着用の基本的な対策を忘れず行ってください。

感冒性胃腸炎

 嘔吐、下痢で始まる感冒性胃腸炎が保育園を中心に増えてきました。例年冬に流行します。ノロウイルスが原因となることが多いようです。ほとんどは2-3日で改善しますが、脱水の予防が重要です。経口補水液を少量ずつ与えてください。便や吐物で家族内感染を起こしますので、十分な手洗いに加え、吐物を拭く場合には、次亜塩素酸ナトリウム(ミルトンや、キッチンハイターに含まれている)を薄めた液をしみこませたペーパータオルで拭きます。拭いたペーパータオルは、おむつなどと一緒にしてビニール袋に入れて捨てましょう。アルコール消毒は無効です。